こんにちは、玉子です。
今回はタイトルの通り、「韓国語で韓国語を習う」ということについて書いてみようと思います。
韓国移住三年目にして、ようやく多文化家族支援センターの韓国語講座を受講してみたワタクシ。
「韓国語で韓国語を習う」ということがどういうことか分からず、実際体験してみるまでは不安に感じることもありました。
同じように感じている方、気になっている方に、多少なりと参考にして頂ければと思います。
サービスは基本無料
多文化家族支援センターで提供されているサービスは、韓国が国で行っている事業です。講座の受講料や教科書代などは、基本的にはかからず、無償で受けることが出来るようです(内容によって材料実費などが必要になることもあります)。
教科書は、(私の見たところでは)必要な部分をプリントで配布されますが、個人購入すればきちんとした冊子を使用できて保存性も高まるなどのメリットがあるので、個人で判断する余地があります。
利用者が無料でサービスを受けられ、国が行う事業だということは、それだけ国が移民の受け入れ、定着に力を注いでいるってことだよなぁとよく感じます。
先生は韓国人、生徒は様々
韓国語や、韓国の社会慣習などについて教えてくれる先生は基本韓国人で、利用者の出身国や地域は様々です。
そうすると、利用者の母語に合わせるということは難しくなり、基本的にすべての授業内容は韓国語で語られます。
(私が今まで受講した授業では見られませんでしたが、英語くらいなら補助的に使われることもあるかもしれません。)
「全部韓国語だなんて、説明された内容すら分からなかったらどうしよう」と不安になりますよね^^;
受講者の韓国語レベルによるクラス分け
講座にはざっくり「初級者向け」「中級以上向け」というクラス分けがされていました。
私が夫とセンターの様子を見に行った時、職員の方(おそらくセンター長のようなポジションの方)が対応して色々と説明して下さったのですが、その時私がしゃべる様子を見て「こんな感じなら中級クラスでいいと思います」と、該当講座を紹介してくれました。
細かいクラス分けがされているわけでもなく、普段から数多くの外国人の対応にあたっていると、これくらいはすぐ判断出来るのだろうなぁという感じで、クラス分けテストのようなものはありませんでした。
言い換え、板書、テキスト、資料
中級クラスに参加することになった私のレベルは、TOPIKⅡの3級合格、韓国に住むこと2年以上というところ。
渡韓前にTOPIKの3級には合格していましたが、韓国に来てすぐ受講していたらちょっと辛かったかもしれません。
2年住んでいる間に、韓国語に対する耐性や、インプットアウトプットのスピードはある程度上がっていると思います。
先生は「その内容を知らない人に教える」くらいの分かりやすさ…明瞭な発音や緩急など…では話してくれますが、結構容赦ないナチュラルスピードだなというのが正直な感想でした^^;
その代わり、受講生が知らなそうな表現が出てくると色々と言い換えて説明してくれたり、前後の文脈やシチュエーションの情報を加えて話してくれたり、写真やイラスト、図表などの資料や文字でまとめたパワポ画像を表示して、受講生が理解するのを助けてくれました。
また、「さっきなんとおっしゃいましたか?」「どのように書きますか?」「さっきの画像をもう一度見せて下さい」などというと快く対応して下さったので、こういうフレーズをさっと言えるようにしておくのはいいと思います。
フレーズ例書いておきますね。
授業中使えるようにしておきたいフレーズ
なんとおっしゃいましたか?
뭐라고 하셨어요?
それはどのように書きますか?
그건 어떻게 적어요?
さっきの画像をもう一度見せて頂けますか?
아까 화상을 다시 한번 보여주시겠어요?
ちょっと文が長くなってきましたが、みなまで言わずとも先生が察してくれることもあるし、「あ、どれでしょう?」と聞き返されることもありますので、その場合は少し粘らないといけませんね^^;
確認が出来たら、
あぁ、分かりました^^
아,네,알겠습니다^^
はい、ありがとうございます^^
네,감사합니다^^
くらい言えたらいいですね。
“^^”も重要です(笑)
ついでに、授業終わりの挨拶も書いときます。
先生、ありがとうございます。
선생님,감사합니다~.
先生、さようなら。
선생님,안녕히 계세요~.
先生、お疲れさまでした。
선생님,수고하셨습니다~.
3つめはどうですかねぇ…
私は、よく分からないので、あまり使ってません^^;
他の受講生の存在
私が現在参加している授業には、全部で十数名が受講登録しているようですが、毎回全員が受講しに来るわけではありません。
カカオトークのグループチャットが作成されており、先生からの色々なお知らせや、受講生から先生への欠席連絡に利用されています。
連絡なく授業を休むと、先生側から「連絡下さい」というメッセージが送られていて、移民のサポートをするセンターの性質上、安否確認のような意味合いもあるのかなと思います。(仕事が決まるなどして、受講をやめる人もいました)
受講生の中に母語で話せる人がいると、楽にコミュニケーションが取れるし、情報の共有も楽になります。
一方、母語が異なる人同士でも、主に韓国語を通して会話をすることで、不思議な楽しさが感じられます。
同士を得た心強さのようでもありますね。
また、母語の性質によるものか、それぞれが話す韓国語の発声に独特のクセがあり、それを観察できるのも面白いです。
時々、「韓国語?英語?母語??」と判別がつかない時もありますが、先生にはちゃんと韓国語として伝わっている場合もあり、「外国人の私が、ほかの外国人が話す韓国語を聞く」ことと、「普段から外国人の相手をしている韓国人の先生が、外国人が話す韓国語を聞く」のには、こんな差があるのだなぁ…ということを目の当たりにするのも、毎度興味深いのです。
おわり
いかがでしたでしょうか。
私の体験ベースにはなりますが、韓国にある多文化家族支援センターの講座で、「韓国語で韓国語を習う」ということについて書いてみました。
私が5月から受講し始めた講座も、この7月で終わりになるそうです。
韓国語や韓国の社会慣習に関する知識が得られるだけでなく、定期的に外出して、人とコミュニケーションが取れる良い機会でしたので、この講座が終わった後どうするか、またよく考えてみたいと思います。
今回も最後までお読み下さりありがとうございました^^
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