こんにちは、玉子です。
今回は、私が日々韓国に住んで過ごす中で、「発音が難しい。伝わらない」と思った単語と、韓国語の発音について思っていることを少し書いてみようと思います。
序文…
韓国に引越して約一年、主婦として、働きに出るわけでもなく、何かの地域コミュニティに参加するでもなく、ごく限られた世界の中で生活しています。
具体的には、夫と二人で過ごす家があり、上の階に義両親と甥っ子姪っ子がおり、近所に夫の兄たちが住んでいて、その他の親族の人達がいたり、夫の親友とその奥さんとの付き合いや、徒歩圏内にある小さなマート、大型マート、二つの市場、DAISOとオリーブヤングや散歩のコースなど、想像して頂くと分かると思いますが本当に限られた小さな世界です。
それでも、幼子が母親を起点に、また家を起点に、少しずつ行動範囲を広げていくように、自分のキャパシティにあった行動範囲を少しずつ広げているのだと常々感じています。(バス、タクシー、電車などを日常的に使いこなすのは、もう少し後になるかなと思っています^^;;)
ちなみに現状、夫は日本語を勉強しておらず、周辺に日本語を話す人はほぼおらず(最近知り合った夫の従弟のお嫁さんが日本に留学していたことがあるらしいので、どうしても困ったときは頼ろうと思ってカトク交換してもらいました^^;;)、
言葉の面でのサポートを期待できる、頼れる人というのはいない状況です。
夫は私が知らなそうな言葉を平易な韓国語に置き換えて説明してくれたりはしますが…いつもそれで分かるとは限りませんし、毎度そうしていると夫も私も疲れるので^^;;
これは今すぐ分からなくてもいいかな、ということは一旦流しています。仕方ないですね。
私にとっては、「やっぱり勉強もっと頑張ろう」という動機づけにもなりますし、ある意味夫を信じて任せる(分からず不安がるのをやめる)とか、良い意味であきらめてストレスを減らす行為かなと思っています。
それで大きな問題が起きないことをいつも願っています^^;;
この辺から本文
今日の投稿はとてもまとまりが悪くなりそうなのですが、そんな中で、私が発音に苦労した、どうにも通じなかった(“OK”をもらえなかった)単語があります。
“까치”です。(ここであえてかなをつけておくと、“っかち”になります…)
木の上の“까치”
“까치”というのは、日本語で言うカササギのことで、韓国の国鳥なのだそうです。ソウルヘ旅行に行ったときはどうだったかよく覚えていませんが、今住んでいる蔚山あたりでちょっと散歩に出るとよく見かけます。
カラスよりは小さく鳩よりは大きく、白と黒のツートーンボディに見えますが、黒い羽の部分は光を反射するとつややかな青色が見えて、なんとなくかわいらしい、きれいな印象を持ちます。
日本で住んでいたあたりでは、ときおり白鷺やカワセミを見かけることがあり、「まぁまぁ見かけるけどちょっと珍しいし、きれい」ってことで、見かけると「あ、カワセミだ!」「白鷺だ!」って言いたくなったものなのですが^^
それに似て、까치がいると、「까치だ!」って言いたくなるような鳥なんですね。
それなのに…
言いたいのに、単語も知っているのに、発音しても通じない!?
すごく夫にやり直しを要求される。
“까”と“치”の二音しかないのに、それがうまく言えていないらしいってことで、妙にショックを受けましたㅠ
しかも、「なにがダメなのか?」「なにが違うのか?」「なにが問題なのか?」と夫に聞いてみても、「違うじゃないか!」の一点張りで、何をどう直せばいいのか、なかなか分からなかったのです。
なんて理不尽なんでしょうㅠ
前の子音なのか母音なのか、後の子音なのか母音なのか、二音の連結なのか、全体の抑揚なのかとか、あるじゃないですかㅠ
こんなやり取りを、散歩に出て例の鳥を見かけて繰り返すこと5回くらいで、ようやく「“까”が濃音であるにも関わらず、私が発音する時空気が多く出過ぎている」ことが問題らしいことが分かってきました。
韓国語の子音の発音の種類について
韓国語には、平音、濃音、激音という子音の種類がありますが、私の中では、「発音時に息の出る量が少ない順に、濃音→平音→激音である」という仮説を持っています。
つまり、呼気が
少ない→→→多い
濃音<平音<激音
です。
こういう説明の仕方をしている先生やテキストを今まで見たことがないので、一応仮説としておきますね。
今後証明出来たらいいんですが。あるいは、「やっぱ違ったわ」って、撤回することになるかもしれません。
よくある、「口の前にティッシュをぶら下げて、動くとか動かないとか」っていうのはちょっと、現実的じゃないような気がするんですよね。
私は長年音楽をやっていましたので、このイメージは
p<mf<f
のイメージに重なります。つまり、
p<mf<f
濃音<平音<激音
ですね。
このイメージで多少共感してくれる方がいるといいのですが(T▽T)
「濃音」と「激音」、どちらの発音が日本人にとってより難しいでしょうか。
個人的には、息をしっかり出す“激音”より、少なくコントロールする“濃音”の方が難しいような気がします。
難しい単語の例として、よく“딸기 라떼(ったlぎ らって、苺ラテ)”が引き合いに出されますが…
これは、濃音の“ㄸ”が重なっている一方で、激音の要素はないんですよね。
それだけ、「日本人にとって“濃音”は鬼門」ということかもしれませんし、「“濃音”と“激音”をどちらもチェックできる」という意味では、“까치”はなかなか良い単語なのではないかと思います。
濃音の“ㄲ”と、激音の“ㅊ”、たった二音でどちらも備えていますから。(鬼単語…)
まとめ?
予想通り、どうやってこの投稿を締めくくればいいかすっかり迷っていますが…
例えば、
・“까치”の発音がいいね!うまいね!と韓国語の先生や母語話者の人に褒められたら、喜んでもいいかもしれない^^
とか、
・韓国人だったら(母語話者だったら)誰でも、外国人に韓国語を(母語を)上手に教えられるわけではない
ということとか、
・せめてその人も何かの外国語を学ぶことで、言語化することすら困難なある種の“難しさ”があることを理解していて欲しい、そのことを共有したい
なんてことが言えるかも^^;;
自分が人に教えるときにはこんな気づきが役に立つかもしれません。
あとがき
今回はまとまり悪くダラダラと長くなってしまいましたが、もう一旦胸の中のモヤモヤを言語化してしまおう!と思い書いてしまいました。
最後まで読んで下さった方…정말로 감사합니다ㅠ(本当にありがとうございます(T▽T))