玉子の韓国生活ブログ

韓国蔚山で暮らす日本人妻のブログです^^

【二度目のチュソク】前日準備編

こんにちは、玉子です:)
以前から使っていたノートパソコンがもうどんどん、動作が遅くなってきて、大変なストレスだったのですが、この度ついに韓国で一台目のパソコンを購入するに至りました^^

とりあえず日本語入力できるよう設定はしたのですが、キーの位置や内容が所々違ったり(カナと英数字はどこで切り替えようか…とか)、日本語のフォントが見づらい!など、慣れるまで多少時間がかかりそうです。

しかし、動作は格段に良くなったので、今回は新しい노트북(のとぅぶk:ノートパソコン)で更新してみようと思います^^

 

もくじ

チュソク 2022

さて今回は、私にとって二度目の体験となった추석(チュソク、秋夕)について、記録もかねて書いてみようと思っております。
また長くなりそうなので、まずは前日の準備から書いていきます。

今年のチュソクは9月10日(土)で、太陰暦の8月15日にあたります。
前後一日と、今回は日曜日がかぶったので振替で月曜日も休みになり、結果的に9日金曜日から12日月曜日まで、チュソクの四連休となりました。

今のところの認識ではありますが、チュソクは…
“秋の正月のようなもの”と思っています。やることが割と似ているのです。
朝鮮半島の民族大移動とか…(主に帰省による)
祭祀のお供え料理(제사밥:ちぇさぱp)の準備、もちろん祭祀そのものもそうです。

떡국(とっくっ:韓国式の餅入り雑煮)を食べるかどうかとか、お年玉の有無とか、違う点も当然色々ありますが、2年目の外国人妻の体感ということでひとつ(笑) 
たとえばお盆とかお彼岸のようなものなのかといえば…それよりは、お正月の方が近いような気がしています。

 

私の嫁ぎ先は、親族の中で本家ということらしく、いつも暮らしている街からどこかへ帰省するということはありません。しいて言えば、一階の住まいから二階の義実家へ上がって準備をするとか、その程度です。

チュソクの体験は二度目ですが、ほかに설(そl:陰暦に基づく正月)も一度経験しているので、数日前に「チュソクの準備はどうしますか?何時から始めますか?」とお義母さんに聞いてみました。
するとお義母さんが、「10時くらい。작은 엄마(ちゃぐん おんま:お義父さんの弟の妻であるおばさん)が来たら始めよう」というので、当日9時50分くらいに行ってみたけど、おばさんがまだなんですね^^;;
それで一旦自分らの家に降りて洗濯機を回したりして、また上がってみてもまだ。
そうこうするうちに夫が仕事から帰ってきて、夜中に出勤してから食事をしていないものですから、ご飯食べよう!と全部並べて食べ始めた頃に、どうもおばさんとおじさんも来たらしい(T▽T)

間が悪いですねぇ(私がw)。折角早めに行ったのに^^;
こういうのを、「やる気の空回り」というんじゃないでしょうか(笑) まぁ、やる気を見せられたほうが、逆よりは良いですよね?

しかしおばさんたちは、昼前に来て、自分たちもまもなく昼ご飯を食べる時間だろうと思うのに、こんなタイミングで来るとは、どんなタイムスケジュールを考えているんでしょうか^^;;
こんなところも経験値を蓄積すべきところですね…。

この際しょうがないので、ご飯は全部食べて、冷蔵庫に入れるものはしまってから2階に上がりました。

 

祭祀のお供え物づくり

2階に上がると、居間の床いっぱいに新聞紙が敷かれ、その上に、カセットコンロと、油が入った大きな鍋、揚げたり焼いたりするのを待つ食材たちが並んでいました。
イカ、さつま芋、명태(みょんgて:スケトウダラ)、1センチより少し厚いくらいにスライスされた豆腐など…

そのそばに작은 아빠(ちゃぐん あっぱ:お義父さんの弟であるおじさん)が座り込んで、すでにイカの天ぷらを揚げ始めていたので、それをお手伝いすることにしました。

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こんな感じです。
おぼんに小麦粉をあけてイカにまぶし、さらに衣をつけて揚げていきました。
量が多いので、衣をつけたり、油に入れたり、返したり引き上げたりしていると、とても作業効率が悪いです。手袋を使っても、粉や衣がやっかいで…
それで、おじさんと二人がかりで手分けしてやったのですが、なお動きがよくない。

なにか、効率の良いやり方を考えたいところです。


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続いてはさつま芋(고구마:こぐま)を揚げていきます。

揚げ物の順番は決まっているのかなと思って記憶しておきました。匂いの問題とか、油が汚れる問題とか、あるのかなと…
ですが、私の感覚では、匂いにしても油の汚れ方にしても、野菜を先にして肉や魚を後にするのではないかと思うのです。もっと別の理由があるのかもしれません。

さつま芋は、日常的に、こんなの食べるところあるの?というような小さいものから、日本でよく見かけるようなサイズのものまで色々売られているのですが、どうも、チュソク用には、普段ほとんど見ないようなごん太デカ芋を買って来た(それとも、“買って来る”ですかね…)みたいなんですね。
切るのも大変そうな、でんぷんが多くてカリカリと固そうに見えるお芋に衣をつけて次々揚げていきました。

この後は、鍋を下ろしてフライパンを使います。f:id:yuzi_tama:20220911154934j:image

まずスケトウダラから。小麦粉をまぶして玉子液をからめ、少し多めの油を使って揚げ焼きにしていきます。

このとき、油は天ぷらに使ったものを鍋からスプーンですくうなどして再利用しています。

この間実は、宅配をとって、鍋の横で皆さんがチャジャンミョンなどを食べています(笑)
それで、「鍋は私が見ていますから食べて下さい~」とか言っているんですが、それでも気になるようで皆さん振り返っては何か言ったり、手を出そうとするので、"정신이 없겠다(じょんgしに おpけった)"…私から見たら、ご飯も落ち着いて食べられないようだ、気ぜわしそうだ^^;; という感想を持ちました。
まぁそれは、私が頼りないからかもしれないですけどね…


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最後は豆腐のステーキ?です。
水切りして、衣はつけずに焼いていきます。

おばさんの手がちょうど写っていますが、おばさんといいお義母さんといい、熱そうなものを平気で素手で触りにいくんですね。
少なくとも、私の母はそうではなかったぞ!韓国の母たちはなんか、強い感じがする^^;

 

やらなかったこと

一年前は大量の豆もやしの根を取ったり、도라지(とらじ:キキョウの根)を裂いたりという作業もしたのですが、そういうことは私が上階に上がる前に済んでしまったようです。

それとも、もしかしたら、おばさんが家でいくらか済ませてから持って来たのかもしれません。じゃないと、速すぎるし…
だからこそこちらに来るのが遅かったのかもしれないと考えると辻褄も合う^^;

それで、各種ナムルの準備とか、名前を忘れてしまった「大根と牛肉とお豆腐のスープ(쇠고기무국,じゃないんだよなぁ…なにか違う名前を言っていた気がします)」を作るところは、見たりやったりすることが出来ませんでした。
それに、肉や魚の準備は、お義母さんがその日の夜にやったようです。

 

前日準備終了

こんな感じで、前日の準備は終わりました。床いっぱいに広げてあった新聞紙を片づけたり、作ったものを整理して、みんなでコーヒーを一杯飲んで解散!

私も、名節の準備は3回目になりましたので、動きやすくて汚れてもいい服を着て行くとか、義実家には台所にタオルがないので(謎)、自分の手ぬぐいを持って行くとかも含めて、前よりだいぶ動けるようになってきたような気がします^^

写真も、"제가 기억하게"(ちぇが きおかげ:私が覚えておけるように)と言って撮らせてもらったのですが、なんか褒められるし、私もだいぶ気持ちが楽になってきた感じがします。それに、これまでお義母さんとおばさんで準備をしていたわけで、娘や嫁などの女手が少なかったところ、人数が増えて歓迎されているようです。
要領を得ない外国人妻でお互い不便なことが多いのですが、受け入れてもらえてありがたいことです。

 

そういえば、イカの天ぷらを揚げているとき、私が余分な粉や衣を落としていたら、一緒に作業していたおじさんが「粉をあまり落とすな、衣がたっぷりある方がおいしいから」と言ってきたのですが、かたやおばさんやお義母さんは「衣は薄い方がいい」って言うんですね。
板挟みになって困ったというのではないのですが、私も揚げ物の衣は薄めで軽やかなのが好きなので、「韓国だから、祭祀の天ぷらだから、衣を厚くしなければならないのではなく、男女差か個人の好みの差があるってことかな」と思ったりしました。
何も知らないと、最初に入ってきた情報がすべてだと思ってしまったりしますもんね^^; それが怖くて、いつも気をつけていることでもあります。


やっぱり少し長くなったので、当日以降は回を分けて書くことにしますw
次回もどうぞお付き合い下さいませ!