玉子の韓国生活ブログ

韓国蔚山で暮らす日本人妻のブログです^^

【二度目のチュソク】当日編

こんにちは、玉子です:)
今回も前回に続き、2022年のチュソク体験を書いていこうと思います。
どうぞお付き合いお付き合い下さいませ^^

前回のブログはこちら↓

yuzi-tama.hatenablog.com

 

もくじ

 

当日(10日)朝は7時集合

ということで、6時少し前に起きて身支度をし、6:50頃に上階の義実家に行ってみました。
この時すでに何か始まっているとコトなんですが、幸い何も始まっていないし、それどころか上のお義兄さんがシャワーをしていたらしいので、義両親に挨拶だけして一旦1階の家に戻りました。
義実家の화장실(ふぁじゃんgしl:化粧室。トイレとシャワーが合体している)には脱衣所がないのです。

化粧室の中は基本的に床がウェットで、「必ず乾いているエリア」というのがありません。
なので、衣服の着脱を中でするのは不便だし、外でするのも不便じゃないかって思っています(*_*)
私も一人で住んだような小さなアパートではそんな感じでしたが、ファミリー物件がそんな感じでいいのかな…?家族だからいいのかな…??
お母さんならともかく、娘や嫁がいたらかなり無理があるなって時々考えています^^;

また、夫も起床した後シャワーをしてから2階に上がると言っていましたので、祭祀の前にシャワーを浴びて身を清めるのは、もしかしたらお作法なのかもしれません。
近所の別のアパートに住んでいる下のお義兄さんも、家でシャワーを浴びてきたのだろうか…聞きませんでしたが、もしかしたらそうなのかも…。

それで少し落ち着いてもよさそうだと思い、コーヒーを一杯入れて飲んでいたところ、下の義兄が自分のアパートからやってきて、上の義兄もなぜか1階に降りてきたので(笑)、お茶とコーヒーを更に一杯ずつ入れて(長兄はお茶、次兄はコーヒーを所望したため)家の外の椅子があるスペースでお茶を飲みながら雑談しているうちに人が集まってきた気配がしたので、あらためて2階に上がることにしました。

 

人が増えた!?

2021年のチュソクと2022年のソルの際は、コロナの状況が今よりも厳しかったので、通常よりも祭祀をこじんまりと行ったそうなのですが、今回は少し集まる人数が増えていました。
たとえば…なんか子どもが数人来たとか(@_@)
前日準備に来てくれた、おばさんのおうちのお嫁さんが来たりとか(@_@)

前に会ったことがあるのかどうか、どう呼んでどう接したらいいのか、かりに名前を教えてもらったとしても覚えられる気がしないし(何人もいるし、何かと「書いてくれたら」という希望が通じない)ってことで、概ねなんとなく雰囲気でごまかしました^^;ちょっと悔しいですが…

名前を教えてもらっても覚えられないというのもそうなんですが、それだけでなく、名前で呼んだらいけないみたいなんですね。関係の呼称で呼ぶべきとのことで。
なので、後々知らなければなりませんが、おばさんの家のお嫁さんのことは、私は「ひょん」みたいに呼ぶべきらしいです。

「ひょん」といえば、男性が親しい年上の男性を呼ぶ「형(兄)」しか知らない私は、未だに混乱しています^^;
(お義父さんの弟の妻である)おばさんも、お義母さんのことを「ひょん」みたいな言葉で呼んでいたような気がします。

 

祭祀

ご先祖さまを祭る祭祀(제사:ちぇさ)の際は、女性陣は台所仕事をしていて、祭祀そのものは男性が行うのがしきたりのようです。
前日準備の際は、「覚えておけるように」とか言って写真を撮らせてもらいましたが、祭祀はちょっと憚られてやめておきました。
興味のある方には、一番気になる部分だと思いますが^^;

おばさんの家のお嫁さんは、沢山話したり表情が見えたりする感じではなかったのですが、やはり韓国の方なので、私が知らないことを知っています。
私がただ突っ立ってオロオロしている間に、「ナムルを準備しましょうか?」といって作業を始めました。

お供え物のナムルは、これも器や盛り方が決まっているようです。豆もやし、大根、トラジ(キキョウの根っこ)、ほうれん草、わらびなどのナムルを盛った後、白ごまを上に振って見栄えをよくします。

この人が、夫が「あちらにも嫁がいるはずなのに準備を手伝いに来ない」と言っていた人かなぁと思いつつ、コミュニケーションが易しくはないことも考えると、ほかに女手がないことがある意味私にはラッキーだったかなと思わないではありません。不慣れでお荷物になりがちな私が、はじき出されるのではなく、手数として受け入れられ、教えてもらえているということが。

祭祀は男性中心で行われますが、子どもたち、嫁たち、と、まとまって、ご先祖さまにご挨拶をするタイミングがあります。
お辞儀の仕方は独特で、私は動作やタイミングを見よう見まねでするのですが、いつか「祭祀のお辞儀の美しい所作」みたいな動画を見つけ出して勉強したいと思っています(笑)
そのために、「祭祀のお辞儀」がなんと呼ばれているのか、どんなワードで検索したらいいのか、まずそれから知らねばなりません^^;

 

お供え物で朝食

この日の朝ご飯は、祭祀のお供え物を頂きます。
女性陣が台所で祭壇から下がってきた食べ物を整理している間に、男性陣は先に食べていたようです。
お供え物には、ご飯もあるし、大根と牛肉で作った汁物もあるので、結構ふつうの食事っぽく食べられます。
その他に、お供え物らしい立派な魚や肉の塊などもあり、そういったものを適宜台所で切ったりほぐしたりして食べやすくしてから改めて食卓に出していきました。

子どもや女性陣が食事をしたのは、男性陣の食事が終わって席が空いた後でした。まぁ、宴会場でもなくふつうの家ですし、人が集まっているので全員が一度に座って食べるほどのスペースもありません。
このときの時刻は九時前ごろだったような気がします。

お供え物の量が多くて、どうせ食べきれないので、好きなものを食べました(笑)
松葉をしいて蒸したという、송편(そんgぴょん)という餅菓子?もありました。

 

이모(叔母)の家の祭祀に参加

それからこれは、今回が初めてになるのですが、近くに住んでいる이모(いも:お義母さんの妹である叔母さん)のお家の祭祀に参加しました。このとき時刻は9:30です。

叔母さんのお家は本家ではないのですが、ご主人がなくなられているので、ご主人お一人を祭る、小さな祭祀です。
叔母さんと息子二人と、弟のお嫁さんと(兄は未婚)私たち夫婦で祭祀を行いました。

叔母さんとお嫁さんは平服でしたが、息子二人はスーツを着ていました。祭っているのが父親で、娘でもなく息子だからこそなのかもしれません。
叔母さんは平服なのですから。

叔母さんとお義母さんは姉妹であるにも関わらず、祭祀のお供え物が若干違うのが不思議です。例えば…
私も誰かの動画で見たことがある、赤・白・緑の何か(かにかまとエホバクと何かかなと勝手に思っている)を串でまとめて揚げた天ぷらのようなものが、本家にはないけれど叔母さんの家ではあったりしたのです。
本家ではお義母さんではなくおばさん(お義父さんの弟の妻)が中心になって準備をするからそうなのかな…
そして、お義母さんも、もしその串刺し天ぷらありきで育ってきたとしても、必要不可欠とは考えていないのか。
それとも、もしかしたらなくなった叔母さんの旦那さんが、生前、祭祀の際にはその串天ぷらを用意するように叔母さんに言ったのか(自身の祭祀のためではなかったでしょうが)…
そんな小さな不思議もあったりしました。

それで、祭祀が終わった後はまたお供え物で食事^^;;
もう私も、これは昼食がわりと割り切って頂きました。
夫は、人数が少なく、気心が知れた従兄弟たちとの食事でお酒を沢山飲むし、際限なく喋るし…(元々お喋りな方なのですが、おじさん方が集まっている本家の祭祀では本領発揮できないようですw まぁそうか。)

弟のお嫁さんが、私と同じ感じでほぼ黙ってその場にいたのですが、お供え物の生栗を食べていたので私も食べてみました。

栗を生で食べるということ、日本ではあまりなくないですか?
実際に食べてみると、音はカリッッ!!といい感じなのですが、味は…
味は…うっすら甘い。それよりも、繊維とでんぷんが口の中に残るんですね。
次からは、私はいいかな^^;; 食べたい方が食べたらいいと思います。

 

近所の市場も閑散としていました。

そういえば、前日に、普段からよく行く近所のマートに買い物に行ったら、「チュソクの帰省はされないんですか?」みたいなことを聞かれました。
「うちが本家なので行かないんですよ^^」みたいな返事をして、多分意図は伝わったと思うのですが、「よいお年を」くらい一般的なチュソクの挨拶があるらしくて、そういうのもゆくゆく知りたいものだと思ったりしました。
チュソクを表す言葉で、“한가위(はんがうぃ)”という言葉もあるみたいです。

 

2022年のチュソク終了!

休日があと二日残っていますが、うちは帰省移動をしていないので、ほぼただの休みとしてのんびり過ごしました。
屋上でお義母さんが育てているシソ類(えごまと赤シソ)をちょっと切ってきて、水に活けてみたり(笑)

これ、約20日経った今でもまだ生きています(笑)

なんでか分かりませんが、少し心に余裕が出来てきた気がします。
「ここで、なんとか生きていけそうだ」という感覚が、ふいに湧いてきたりもしました。

今まで、「ここでは生きていけそうにない」と思っていたわけではないのですが、「生きていけそうな感じ」なしに、1年以上、我ながらよく耐えたと思います(笑)

最近涼しくなってきたおかげで編み物熱が再燃し始め、チュソクブログの投稿がすっかり遅くなってしまいましたが、忘れてしまう前に、月が変わってしまう前に、書いておけて良かったと思っています^^;;

今回もまとまりのない文章だったかと思いますが、最後までお読み下さりありがとうございましたv