こんにちは、玉子です。
韓国ソウル・梨泰院で、ハロウィンの人だかりの中、大変な事故が起きてから、はや一カ月が過ぎてしまいました。
今回は、あの時私の身の回りで起きたことについて書いてみます。
日本では
梨泰院(イテウォン)で事故が起きた時、私達はちょうど日本にいました。
事故が起きてからというもの、正直…
随分長い間、大きく、繰り返し報道するなと感じていました。
日本でも各地でハロウィンのイベントが行われるので、注意喚起のためなのか?と考えたりもしましたが、日本では、過去に同様の事故が発生しているために、人々にその記憶があり、対策もある程度なされていると思います。
日本人で今回事故に遭われてしまった方もいるとのことで、大変残念で気の毒なこととは思いますが、報道のあり方には少し違和感を覚えました。
また、夫は夫で、日本という外国にいて、自国の事故報道を何度も目にする度に、いたたまれなさを感じていたようです。
韓国帰国後-商店街に横断幕
事故から10日ほど過ぎて韓国の家に帰ると、近所の商店街に横断幕が張られていました。普通の、商業用のものとは明らかに雰囲気が違うので、目を引きます。
"이태원참사 희생자분들의 명복을 빕니다"
월봉시장 상인회
とあります。
イテウォンがあるソウルと、私が現在住んでいる蔚山は、いわば韓国の対角(?)にあり、最も離れている地域であるといえます。
韓国中で、こんな風に事故を悼んでいるのかなぁと、そんなことに思い及びました。
横断幕の内容を読んでみる
こういうのは、私も誤解なく理解したいところですので、何が書いてあるのか、ちょっとよく見てみたいと思います。
まず上の行です。
이태원참사 (いてうぉんちゃmさ)イテウォン惨事(の)
희생자분들의 (ひせんgちゃぶんどぅれ)犠牲者(の)方々の
명복을 (みょんぼぐl)ご冥福を
빕니다(ぴmにだ)祈ります
참사(惨事)という単語は、私も今回調べてみて知りました。
「祈る」を意味する"빌다(びlだ)"もそうです。
합니다体に活用すると、ㄹが無くなって、"빕니다"になるんですね。
"희생자분들의"は、
희생자 犠牲者(の)
분 方
들 達
의 の
というふうに分解できます。
また全体的に、名詞の形容詞的用法というのか、そういう時に、日本語なら「の」などの助詞を入れるけれど(風“の”谷“の”…みたいな)、韓国語では助詞を用いない例、というのも見て取れます。
次に下の行です。
월봉시장(うぉるぼんgしじゃんg)ウォルボン市場
상인회(さんgいんふぇ)商人会
"상인회"はちょっと、発音も意味も少し不安なんですが…
よくご存知の方、もし「ここ違うよ」というのがあったら是非コメントで教えて下さい^^;
ウォルボン市場というのは、この横断幕が出ている市場の名称です。
ということで今回は、イテウォンでの事故を受け、遠く離れた蔚山の街までこんな風に影響が出ていることに驚いて、このような内容で書いてみました。
実は、以前ひとりでソウルへ旅行した時に泊まったホテルがイテウォンのホテルで、現場周辺には多分行っていないと思うのですが、多少なりと縁のある街で痛ましい事故が起こってしまったことに、“何もない”より少し多くのショックを感じています。
この事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、怪我をされた方々のご快復と、このような事故が繰り返されないことを、心からお祈り申し上げます。