玉子の韓国生活ブログ

韓国蔚山で暮らす日本人妻のブログです^^

【中国】韓国の町中で中国語を話す

黒酢と白キクラゲ

今回の戦利品。

こんにちは!玉子です!
わー、ぼんやりしていたら、10日近く更新していなかった^^;

日本から使いかけで持って来た黒酢がなくなってしまったので、先日、徒歩圏内にある中国食料品店に買いに出かけたのです。

黒酢は、日本では日本製のものを近所のスーパーでも買えましたが、韓国に来たら近所のマートで見かけたことがありません。小さい商店も、大型のマートでも。
それで、満を持して、いつも行く大型マートのそばにある中国食料品店に行ってみました。

前にも入ってみたことがある店ですが、何度も通っているわけではありません。
しかし、中国では酢といえば黒酢なのだと聞きました。
(白い酢もあるにはあるけれど、それは白酢というんだそうです。もうほんと、私が読んだ本にあった通り、お互い、白い酢は白酢、黒い酢は黒酢と初めから呼べばいいのに^^;)

それで行ってみたら、ちゃんとありました!
黒酢もあるし、白酢もある。
中国の醬油に、蚝油もある。

漢字は日本人としてなんとなく分かるし、韓国語も前より早く読めて理解できるようになったし、それで精神的な余裕も少し増えたから視野が広くなった!
楽しい!

他にもどんなものがあるのか、改めてチェック。
刻み搾菜に塊の搾菜。
噂に聞いていた氷砂糖。

氷砂糖も、韓国のマートでは今のところ見ていません。
でもどうも、飴みたいに食べるような、200gくらいの小さな袋しか見当たりませんでした。私は果物の漬け込みなどを想定しているので、キロ単位で買いたい。

それで、店番をしていたお姉さまに韓国語で聞いてみました。
もう少し大きいものはないのかと。

そしたら、そのお姉さまが、韓国語が出来ないっぽいんですね(@_@)!!
一言も声を出さないし、”分からない”のジェスチャー

韓国で、一言も韓国語が出来ない人が生きているし働いている!
働くことが出来るんだ!

ちょっと特殊なケースですが、それがちょっとした衝撃でした。
(その特殊な状況を想像するとすれば、私が住んでいる蔚山市には現代重工業があり、外国人の労働者も多いのですが、中でも中国から来ている人の数は特に多いようです。それで、私が知っているだけでも、徒歩圏内に複数の中国食料品店があり、それぞれが中国人の方々のサロンを兼ねている雰囲気があります。お客さんも当然、中国の人が多いでしょう。)

それが分かったので、まぁ…
私も最低限、欲しいものを見つけたし、店内も見れたからいいのですが、なんか中国語出て来ないか…

考えてみたけれど…

出て来ない(@_@::)

お姉さま、何かの調味料を勧めてくれる。

なんか出て来ないか…えっと…えっと…”好吃吗?”

日本人の中国語は怖い、と中国の人が言っているのをみたことがある(T▽T)
それは、初心者が語気助詞のようなものを使いこなせないせいじゃないかと素人ながらに思ってる。
これがそれだ(T▽T)OMG…

けれど、お姉さま急にほほ笑む。
“好吃好吃”と連呼。

そうなんだよなぁ。

不器用だから、つっけんどんで、怖いように聞こえるかもしれない。
でも、自分の言葉を、異国の人が話し出したら嬉しいんだ。
外国人ボーナスもフル活用(笑)
結局、これまた韓国のお店ではありそうもない、白キクラゲを黒酢と一緒に買ってきました。

これもなぁ。。
ちょっと量が徳用すぎて、「もうちょっと少ないのはありませんか?」って聞きたかったんだけど、通じなかったから諦めた(T▽T)

しかも、これ2点で7,000원(約700円)なんよ。
安すぎない?黒酢だけで7,000원でもおかしくないって思いましたよ?

また中国語もやりたいなって気持ちを新たにしました。

「まず韓国語だろ。韓国語が十分に出来ているわけじゃない。」

それもそうなんですけど、それいったら、いつまでも十分になんてなりそうにないんですよ。こういうのは終わりがないから。
それに、韓国語はどちらかというとまずマイナスから0にアプローチしてるんだけど…。韓国で中国語でコミュニケーション出来たら、かなり拙くてもそれはオプショナルで即プラスだから楽しいのよ(T▽T)即楽しい。

“好吃吗?”だけだって通じてよかった。あと、帰り際の“谢谢。
“谢谢”の声調忘れたんだけど(T▽T)もとが三声でしたかな?
それで、前が二声に変化?後ろは三声か軽声か。分からん。

でも多分通じたと思いますわ…そうであってほしい。
白キクラゲは、今の時期、空気が乾燥してくる時期に肺に効くので良きです。安かったし、惜しまず使っていきたいと思います。
黒酢も夏の疲れに効きます。

さ、黒酢も白キクラゲも韓国のものではないから、なんとか工夫して夫にもおいしく食べさせよう(笑)

【料理】初めての”包子”づくり

こんにちは、玉子です^^

今回は、こんな内容で書いてみようと思います。

 

ウー・ウェンさん

北京出身で、日本で活動しているウー・ウェンさんという料理研究家の方をご存じですか?
私は2017年くらいに書店でこの方の本と出会いまして、それ以来ちょっとしたウーウェンさんファンという感じになっています^^

私が見ているウーウェンさんの料理本は、中国的発想や調理法を用いつつ、日本の食材で作れる日本人好みの料理を紹介していて、また、子どもたちを育て上げた母親が作る家庭料理として、リアルで、愛情と知恵のこもった料理を多数紹介されているというふうに感じられます。

中国では一般的に広く知られているらしい、五行思想に基づく食養生を毎日の食事に取り入れる方法を易しく教えてくれます。

2017年ごろはちょうど、私と私の母の体調がそれぞれ思わしくなく、食べることが大好きな私は「まず食から考え直そう」と思い立ち、身体に優しい料理の本を探しました。

その流れでウーウェンさんの料理本に出会い、さらにその後”薬膳コーディネーター”の勉強をするまでに至ったという、人生のちょっとしたマイルストーン的存在です。

そんなわけで、ウーウェンさんの料理本を何冊か所有していますが、その中で、長らく「持っているだけで何も作ったことがない、何か作ってみたい」という本がありました。それがこちらです。


ウー・ウェンの 北京小麦粉料理」

粉から家で作る小麦粉料理なので、うどんとかスパゲッティとかピザとかパンとか、食べ慣れていても作ることには慣れていないということで、かなり長い間「見ているだけ」で、なんとなく悔しい気分を味わっていたのですが^^;;

麺棒を買って来たりドライイーストを買って来たりして外堀を埋め、ようやく最初の一品に挑戦することが出来ました(笑)

おうちで作る肉まん(包子)です!

 

“包子”調理過程(写真あり)

小麦粉料理に不慣れな日本人でも取り組みやすいよう、小麦粉の量は200gを基本としたそうです。
確かに…200gなら、心のハードルは下がるけど、出来上がり量はどうなのかな?

帯に短したすきに長しって感じになるのでは…という不安もありましたが、何しろ初めてで不慣れなので、まずは書いてある通りにやることにしました。

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なーんとなく、菜箸の太い方を使って混ぜました(笑)


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ぬるま湯を加えながら混ぜていくと、だんだんそぼろ状になってきます。
この後、まとまるように手でこねて、油も加えて、よく分からないのでその後も結構こねて(笑)

翌日右腕が謎の筋肉痛になりましたw 特に、手首から肘までのあたりですね。


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パン作りとかもしたことがなかったので、イーストをわざわざ買ってきて使うのはほぼ初めてです(ホットクミックスの中に、ちょっとだけ入ってたけど…)。

一次発酵させると、こんなに膨らむんですね!

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触ってみると、なんかしゅんとしぼんだ感じがしたので、本当に、ただ風船のように膨らんでいたんだなと思いました。

8等分にして、具を包んでいくのですが…

皮を丸く伸ばすの難しいね?

もちろん私が不慣れでぶきっちょだからというのが第一ですが、もしかして、麺棒がベストではなかったかも…
もう少し短くて、真ん中が太くて両側が少し細くなっているタイプの方が良かったかも…?

今後どこかで見つけたら、買ってしまうかもしれません^^;

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クッキングシートをカットして1個ずつ乗せるスタイルにしました。売り物の中華まん風^^

先日、ホットケーキミックスでリンゴ入り蒸しパンを作ったのですが、その時はケーキカップに生地が沢山ついてもったいなかったなぁ…

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幸い、8個全部乗りました^^

使用したウー・ウェン・パンは、本体は中華鍋の形をベースにしていますが、底は平らでガスコンロでもIHでも安定感がよく、蓋はドーム状で蒸し料理にとても便利です。スチームトレーもついています。

難を言うとすれば、少し重いのと、現在のわが家の台所には少し大きいということかな。ガスレンジにおいても、シンクで洗うにしても、妙に大きい^^;
台所のサイズ感と合っていない。
あと、収納も、場所をとりますね。きれいに重ねられるようなタイプではないので。
でも、機能的でよい鍋なので、お気に入りです^^

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しまった!
蒸しあがりの写真を撮り忘れました…ㅠ

最後の一個です。

クッキングシートを一個ずつ分けてつけたのは良かったですね^^

 

反省など

今回は皮も餡も作り慣れない状態ながらとりあえずやってみたのですが、「皮と餡を一気に作るのはしんどい!」という結論を得ました(T▽T)

なので、タイミングをずらすと考えると、まず前日にでも餡を作っておき、食べる日に皮を作って包んで蒸すのがベターかなと思います。
蒸したてがおいしいですからね^^

それから、皮の膨らみ方が少し不十分だったような気がします。
これから寒くなるので、それにも対応するとすると難易度が高い課題です。

皮を麺棒できれいな円形に伸ばせないというのも気になるところでしたが、イースト入りの発酵生地だからか、いびつであってもよく伸びるし、よくくっつくので、結構何とか包めました。

包んでから蒸し始めるまでの二次発酵の時間で、くっつけたところが開いてきてしまう個体もありましたが、またつまんだらくっついたし、そのまま蒸せたので、まーいっかなって思います。

もちろん円形に伸ばすのも格好よくひだを寄せて包むのも、何回かやってもっとうまく出来るようになれたらいいなと思っています^^

あとは餡そのものですが…

今回は初めてなので、とりあえず本に載っている通りに作ってみました。

豚ひき肉とネギと調味料という、シンプルな餡ですね。
しかし食べてみると、ちょっと、肉分が多すぎて固い感じがするというのと、味付けが、これでいいのかなぁという感じがちょっとしました。

もう少し、野菜か何かを混ぜ込んでやわらかい肉だねになるようにし、もし可能ならば少しジューシーな感じになるといいような気がします。

それに、全然違う味の餡の可能性も検討したいですね。
日本のコンビニなら、カレーやピザや小豆あん入りの中華まんがありますし、野菜系にキムチ系にチーズ系、チャプチェやその他おかずの残りみたいな餡も結構いけるかもしれません。

可能ならば、一度に2~3種類の味を楽しみたいような気もしますし、慣れ(練習)と工夫でなんとかなんないかなぁ、と思っています。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

韓国では、こういう食べ物を찐빵(ちんっぱんg:蒸したパン)とか호빵(ほっぱんg)というと、イメージが伝わるみたいです。

この本には他にも、皮から作る餃子や、麺系、饼(ビンg)系、蒸しパン系と色々な料理が載っていて、あれもこれもやってみたいという気持ちに駆られるのですが、いかんせん、私にも夫にもそれほど馴染みのない食べ物なので、生活の中にうまくはめこむことから神経を使う…リアルではなく、私の”趣味”に付き合わせて、いつしか私も飽きてしまうということになるのかもしれません。

それでも、せっかく興味を持ちましたから、初めからスルーするよりは、やってみてから「ちょっと違ったな」という判断をするのがいいかなと思っています。

もしかしたら、こんなのは杞憂で、新しい世界が開けるかも…笑

 

今回も最後までお読み下さりありがとうございました。
ではまた^^

【二度目のチュソク】当日編

こんにちは、玉子です:)
今回も前回に続き、2022年のチュソク体験を書いていこうと思います。
どうぞお付き合いお付き合い下さいませ^^

前回のブログはこちら↓

yuzi-tama.hatenablog.com

 

もくじ

 

当日(10日)朝は7時集合

ということで、6時少し前に起きて身支度をし、6:50頃に上階の義実家に行ってみました。
この時すでに何か始まっているとコトなんですが、幸い何も始まっていないし、それどころか上のお義兄さんがシャワーをしていたらしいので、義両親に挨拶だけして一旦1階の家に戻りました。
義実家の화장실(ふぁじゃんgしl:化粧室。トイレとシャワーが合体している)には脱衣所がないのです。

化粧室の中は基本的に床がウェットで、「必ず乾いているエリア」というのがありません。
なので、衣服の着脱を中でするのは不便だし、外でするのも不便じゃないかって思っています(*_*)
私も一人で住んだような小さなアパートではそんな感じでしたが、ファミリー物件がそんな感じでいいのかな…?家族だからいいのかな…??
お母さんならともかく、娘や嫁がいたらかなり無理があるなって時々考えています^^;

また、夫も起床した後シャワーをしてから2階に上がると言っていましたので、祭祀の前にシャワーを浴びて身を清めるのは、もしかしたらお作法なのかもしれません。
近所の別のアパートに住んでいる下のお義兄さんも、家でシャワーを浴びてきたのだろうか…聞きませんでしたが、もしかしたらそうなのかも…。

それで少し落ち着いてもよさそうだと思い、コーヒーを一杯入れて飲んでいたところ、下の義兄が自分のアパートからやってきて、上の義兄もなぜか1階に降りてきたので(笑)、お茶とコーヒーを更に一杯ずつ入れて(長兄はお茶、次兄はコーヒーを所望したため)家の外の椅子があるスペースでお茶を飲みながら雑談しているうちに人が集まってきた気配がしたので、あらためて2階に上がることにしました。

 

人が増えた!?

2021年のチュソクと2022年のソルの際は、コロナの状況が今よりも厳しかったので、通常よりも祭祀をこじんまりと行ったそうなのですが、今回は少し集まる人数が増えていました。
たとえば…なんか子どもが数人来たとか(@_@)
前日準備に来てくれた、おばさんのおうちのお嫁さんが来たりとか(@_@)

前に会ったことがあるのかどうか、どう呼んでどう接したらいいのか、かりに名前を教えてもらったとしても覚えられる気がしないし(何人もいるし、何かと「書いてくれたら」という希望が通じない)ってことで、概ねなんとなく雰囲気でごまかしました^^;ちょっと悔しいですが…

名前を教えてもらっても覚えられないというのもそうなんですが、それだけでなく、名前で呼んだらいけないみたいなんですね。関係の呼称で呼ぶべきとのことで。
なので、後々知らなければなりませんが、おばさんの家のお嫁さんのことは、私は「ひょん」みたいに呼ぶべきらしいです。

「ひょん」といえば、男性が親しい年上の男性を呼ぶ「형(兄)」しか知らない私は、未だに混乱しています^^;
(お義父さんの弟の妻である)おばさんも、お義母さんのことを「ひょん」みたいな言葉で呼んでいたような気がします。

 

祭祀

ご先祖さまを祭る祭祀(제사:ちぇさ)の際は、女性陣は台所仕事をしていて、祭祀そのものは男性が行うのがしきたりのようです。
前日準備の際は、「覚えておけるように」とか言って写真を撮らせてもらいましたが、祭祀はちょっと憚られてやめておきました。
興味のある方には、一番気になる部分だと思いますが^^;

おばさんの家のお嫁さんは、沢山話したり表情が見えたりする感じではなかったのですが、やはり韓国の方なので、私が知らないことを知っています。
私がただ突っ立ってオロオロしている間に、「ナムルを準備しましょうか?」といって作業を始めました。

お供え物のナムルは、これも器や盛り方が決まっているようです。豆もやし、大根、トラジ(キキョウの根っこ)、ほうれん草、わらびなどのナムルを盛った後、白ごまを上に振って見栄えをよくします。

この人が、夫が「あちらにも嫁がいるはずなのに準備を手伝いに来ない」と言っていた人かなぁと思いつつ、コミュニケーションが易しくはないことも考えると、ほかに女手がないことがある意味私にはラッキーだったかなと思わないではありません。不慣れでお荷物になりがちな私が、はじき出されるのではなく、手数として受け入れられ、教えてもらえているということが。

祭祀は男性中心で行われますが、子どもたち、嫁たち、と、まとまって、ご先祖さまにご挨拶をするタイミングがあります。
お辞儀の仕方は独特で、私は動作やタイミングを見よう見まねでするのですが、いつか「祭祀のお辞儀の美しい所作」みたいな動画を見つけ出して勉強したいと思っています(笑)
そのために、「祭祀のお辞儀」がなんと呼ばれているのか、どんなワードで検索したらいいのか、まずそれから知らねばなりません^^;

 

お供え物で朝食

この日の朝ご飯は、祭祀のお供え物を頂きます。
女性陣が台所で祭壇から下がってきた食べ物を整理している間に、男性陣は先に食べていたようです。
お供え物には、ご飯もあるし、大根と牛肉で作った汁物もあるので、結構ふつうの食事っぽく食べられます。
その他に、お供え物らしい立派な魚や肉の塊などもあり、そういったものを適宜台所で切ったりほぐしたりして食べやすくしてから改めて食卓に出していきました。

子どもや女性陣が食事をしたのは、男性陣の食事が終わって席が空いた後でした。まぁ、宴会場でもなくふつうの家ですし、人が集まっているので全員が一度に座って食べるほどのスペースもありません。
このときの時刻は九時前ごろだったような気がします。

お供え物の量が多くて、どうせ食べきれないので、好きなものを食べました(笑)
松葉をしいて蒸したという、송편(そんgぴょん)という餅菓子?もありました。

 

이모(叔母)の家の祭祀に参加

それからこれは、今回が初めてになるのですが、近くに住んでいる이모(いも:お義母さんの妹である叔母さん)のお家の祭祀に参加しました。このとき時刻は9:30です。

叔母さんのお家は本家ではないのですが、ご主人がなくなられているので、ご主人お一人を祭る、小さな祭祀です。
叔母さんと息子二人と、弟のお嫁さんと(兄は未婚)私たち夫婦で祭祀を行いました。

叔母さんとお嫁さんは平服でしたが、息子二人はスーツを着ていました。祭っているのが父親で、娘でもなく息子だからこそなのかもしれません。
叔母さんは平服なのですから。

叔母さんとお義母さんは姉妹であるにも関わらず、祭祀のお供え物が若干違うのが不思議です。例えば…
私も誰かの動画で見たことがある、赤・白・緑の何か(かにかまとエホバクと何かかなと勝手に思っている)を串でまとめて揚げた天ぷらのようなものが、本家にはないけれど叔母さんの家ではあったりしたのです。
本家ではお義母さんではなくおばさん(お義父さんの弟の妻)が中心になって準備をするからそうなのかな…
そして、お義母さんも、もしその串刺し天ぷらありきで育ってきたとしても、必要不可欠とは考えていないのか。
それとも、もしかしたらなくなった叔母さんの旦那さんが、生前、祭祀の際にはその串天ぷらを用意するように叔母さんに言ったのか(自身の祭祀のためではなかったでしょうが)…
そんな小さな不思議もあったりしました。

それで、祭祀が終わった後はまたお供え物で食事^^;;
もう私も、これは昼食がわりと割り切って頂きました。
夫は、人数が少なく、気心が知れた従兄弟たちとの食事でお酒を沢山飲むし、際限なく喋るし…(元々お喋りな方なのですが、おじさん方が集まっている本家の祭祀では本領発揮できないようですw まぁそうか。)

弟のお嫁さんが、私と同じ感じでほぼ黙ってその場にいたのですが、お供え物の生栗を食べていたので私も食べてみました。

栗を生で食べるということ、日本ではあまりなくないですか?
実際に食べてみると、音はカリッッ!!といい感じなのですが、味は…
味は…うっすら甘い。それよりも、繊維とでんぷんが口の中に残るんですね。
次からは、私はいいかな^^;; 食べたい方が食べたらいいと思います。

 

近所の市場も閑散としていました。

そういえば、前日に、普段からよく行く近所のマートに買い物に行ったら、「チュソクの帰省はされないんですか?」みたいなことを聞かれました。
「うちが本家なので行かないんですよ^^」みたいな返事をして、多分意図は伝わったと思うのですが、「よいお年を」くらい一般的なチュソクの挨拶があるらしくて、そういうのもゆくゆく知りたいものだと思ったりしました。
チュソクを表す言葉で、“한가위(はんがうぃ)”という言葉もあるみたいです。

 

2022年のチュソク終了!

休日があと二日残っていますが、うちは帰省移動をしていないので、ほぼただの休みとしてのんびり過ごしました。
屋上でお義母さんが育てているシソ類(えごまと赤シソ)をちょっと切ってきて、水に活けてみたり(笑)

これ、約20日経った今でもまだ生きています(笑)

なんでか分かりませんが、少し心に余裕が出来てきた気がします。
「ここで、なんとか生きていけそうだ」という感覚が、ふいに湧いてきたりもしました。

今まで、「ここでは生きていけそうにない」と思っていたわけではないのですが、「生きていけそうな感じ」なしに、1年以上、我ながらよく耐えたと思います(笑)

最近涼しくなってきたおかげで編み物熱が再燃し始め、チュソクブログの投稿がすっかり遅くなってしまいましたが、忘れてしまう前に、月が変わってしまう前に、書いておけて良かったと思っています^^;;

今回もまとまりのない文章だったかと思いますが、最後までお読み下さりありがとうございましたv

【二度目のチュソク】前日準備編

こんにちは、玉子です:)
以前から使っていたノートパソコンがもうどんどん、動作が遅くなってきて、大変なストレスだったのですが、この度ついに韓国で一台目のパソコンを購入するに至りました^^

とりあえず日本語入力できるよう設定はしたのですが、キーの位置や内容が所々違ったり(カナと英数字はどこで切り替えようか…とか)、日本語のフォントが見づらい!など、慣れるまで多少時間がかかりそうです。

しかし、動作は格段に良くなったので、今回は新しい노트북(のとぅぶk:ノートパソコン)で更新してみようと思います^^

 

もくじ

チュソク 2022

さて今回は、私にとって二度目の体験となった추석(チュソク、秋夕)について、記録もかねて書いてみようと思っております。
また長くなりそうなので、まずは前日の準備から書いていきます。

今年のチュソクは9月10日(土)で、太陰暦の8月15日にあたります。
前後一日と、今回は日曜日がかぶったので振替で月曜日も休みになり、結果的に9日金曜日から12日月曜日まで、チュソクの四連休となりました。

今のところの認識ではありますが、チュソクは…
“秋の正月のようなもの”と思っています。やることが割と似ているのです。
朝鮮半島の民族大移動とか…(主に帰省による)
祭祀のお供え料理(제사밥:ちぇさぱp)の準備、もちろん祭祀そのものもそうです。

떡국(とっくっ:韓国式の餅入り雑煮)を食べるかどうかとか、お年玉の有無とか、違う点も当然色々ありますが、2年目の外国人妻の体感ということでひとつ(笑) 
たとえばお盆とかお彼岸のようなものなのかといえば…それよりは、お正月の方が近いような気がしています。

 

私の嫁ぎ先は、親族の中で本家ということらしく、いつも暮らしている街からどこかへ帰省するということはありません。しいて言えば、一階の住まいから二階の義実家へ上がって準備をするとか、その程度です。

チュソクの体験は二度目ですが、ほかに설(そl:陰暦に基づく正月)も一度経験しているので、数日前に「チュソクの準備はどうしますか?何時から始めますか?」とお義母さんに聞いてみました。
するとお義母さんが、「10時くらい。작은 엄마(ちゃぐん おんま:お義父さんの弟の妻であるおばさん)が来たら始めよう」というので、当日9時50分くらいに行ってみたけど、おばさんがまだなんですね^^;;
それで一旦自分らの家に降りて洗濯機を回したりして、また上がってみてもまだ。
そうこうするうちに夫が仕事から帰ってきて、夜中に出勤してから食事をしていないものですから、ご飯食べよう!と全部並べて食べ始めた頃に、どうもおばさんとおじさんも来たらしい(T▽T)

間が悪いですねぇ(私がw)。折角早めに行ったのに^^;
こういうのを、「やる気の空回り」というんじゃないでしょうか(笑) まぁ、やる気を見せられたほうが、逆よりは良いですよね?

しかしおばさんたちは、昼前に来て、自分たちもまもなく昼ご飯を食べる時間だろうと思うのに、こんなタイミングで来るとは、どんなタイムスケジュールを考えているんでしょうか^^;;
こんなところも経験値を蓄積すべきところですね…。

この際しょうがないので、ご飯は全部食べて、冷蔵庫に入れるものはしまってから2階に上がりました。

 

祭祀のお供え物づくり

2階に上がると、居間の床いっぱいに新聞紙が敷かれ、その上に、カセットコンロと、油が入った大きな鍋、揚げたり焼いたりするのを待つ食材たちが並んでいました。
イカ、さつま芋、명태(みょんgて:スケトウダラ)、1センチより少し厚いくらいにスライスされた豆腐など…

そのそばに작은 아빠(ちゃぐん あっぱ:お義父さんの弟であるおじさん)が座り込んで、すでにイカの天ぷらを揚げ始めていたので、それをお手伝いすることにしました。

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こんな感じです。
おぼんに小麦粉をあけてイカにまぶし、さらに衣をつけて揚げていきました。
量が多いので、衣をつけたり、油に入れたり、返したり引き上げたりしていると、とても作業効率が悪いです。手袋を使っても、粉や衣がやっかいで…
それで、おじさんと二人がかりで手分けしてやったのですが、なお動きがよくない。

なにか、効率の良いやり方を考えたいところです。


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続いてはさつま芋(고구마:こぐま)を揚げていきます。

揚げ物の順番は決まっているのかなと思って記憶しておきました。匂いの問題とか、油が汚れる問題とか、あるのかなと…
ですが、私の感覚では、匂いにしても油の汚れ方にしても、野菜を先にして肉や魚を後にするのではないかと思うのです。もっと別の理由があるのかもしれません。

さつま芋は、日常的に、こんなの食べるところあるの?というような小さいものから、日本でよく見かけるようなサイズのものまで色々売られているのですが、どうも、チュソク用には、普段ほとんど見ないようなごん太デカ芋を買って来た(それとも、“買って来る”ですかね…)みたいなんですね。
切るのも大変そうな、でんぷんが多くてカリカリと固そうに見えるお芋に衣をつけて次々揚げていきました。

この後は、鍋を下ろしてフライパンを使います。f:id:yuzi_tama:20220911154934j:image

まずスケトウダラから。小麦粉をまぶして玉子液をからめ、少し多めの油を使って揚げ焼きにしていきます。

このとき、油は天ぷらに使ったものを鍋からスプーンですくうなどして再利用しています。

この間実は、宅配をとって、鍋の横で皆さんがチャジャンミョンなどを食べています(笑)
それで、「鍋は私が見ていますから食べて下さい~」とか言っているんですが、それでも気になるようで皆さん振り返っては何か言ったり、手を出そうとするので、"정신이 없겠다(じょんgしに おpけった)"…私から見たら、ご飯も落ち着いて食べられないようだ、気ぜわしそうだ^^;; という感想を持ちました。
まぁそれは、私が頼りないからかもしれないですけどね…


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最後は豆腐のステーキ?です。
水切りして、衣はつけずに焼いていきます。

おばさんの手がちょうど写っていますが、おばさんといいお義母さんといい、熱そうなものを平気で素手で触りにいくんですね。
少なくとも、私の母はそうではなかったぞ!韓国の母たちはなんか、強い感じがする^^;

 

やらなかったこと

一年前は大量の豆もやしの根を取ったり、도라지(とらじ:キキョウの根)を裂いたりという作業もしたのですが、そういうことは私が上階に上がる前に済んでしまったようです。

それとも、もしかしたら、おばさんが家でいくらか済ませてから持って来たのかもしれません。じゃないと、速すぎるし…
だからこそこちらに来るのが遅かったのかもしれないと考えると辻褄も合う^^;

それで、各種ナムルの準備とか、名前を忘れてしまった「大根と牛肉とお豆腐のスープ(쇠고기무국,じゃないんだよなぁ…なにか違う名前を言っていた気がします)」を作るところは、見たりやったりすることが出来ませんでした。
それに、肉や魚の準備は、お義母さんがその日の夜にやったようです。

 

前日準備終了

こんな感じで、前日の準備は終わりました。床いっぱいに広げてあった新聞紙を片づけたり、作ったものを整理して、みんなでコーヒーを一杯飲んで解散!

私も、名節の準備は3回目になりましたので、動きやすくて汚れてもいい服を着て行くとか、義実家には台所にタオルがないので(謎)、自分の手ぬぐいを持って行くとかも含めて、前よりだいぶ動けるようになってきたような気がします^^

写真も、"제가 기억하게"(ちぇが きおかげ:私が覚えておけるように)と言って撮らせてもらったのですが、なんか褒められるし、私もだいぶ気持ちが楽になってきた感じがします。それに、これまでお義母さんとおばさんで準備をしていたわけで、娘や嫁などの女手が少なかったところ、人数が増えて歓迎されているようです。
要領を得ない外国人妻でお互い不便なことが多いのですが、受け入れてもらえてありがたいことです。

 

そういえば、イカの天ぷらを揚げているとき、私が余分な粉や衣を落としていたら、一緒に作業していたおじさんが「粉をあまり落とすな、衣がたっぷりある方がおいしいから」と言ってきたのですが、かたやおばさんやお義母さんは「衣は薄い方がいい」って言うんですね。
板挟みになって困ったというのではないのですが、私も揚げ物の衣は薄めで軽やかなのが好きなので、「韓国だから、祭祀の天ぷらだから、衣を厚くしなければならないのではなく、男女差か個人の好みの差があるってことかな」と思ったりしました。
何も知らないと、最初に入ってきた情報がすべてだと思ってしまったりしますもんね^^; それが怖くて、いつも気をつけていることでもあります。


やっぱり少し長くなったので、当日以降は回を分けて書くことにしますw
次回もどうぞお付き合い下さいませ!

 

【毎日の相棒】韓国料理本紹介(2)

こんにちは、玉子です^^
今回も前回に引き続き、私の手持ちの韓国料理本と関連書籍をご紹介していきたいと思います。

↓前回のブログはこちら

yuzi-tama.hatenablog.com

 

韓国に来る前、日本にいる時から、書店や通販サイトを見て「韓国料理の本がどんどん充実してくるなぁ~」と感じていましたが、個人的にすべてを買い揃えることは当然できず…

なので、ここで紹介した以外で「こんな良い本あるよ♪」「これ面白かったよ^^」という本があれば、ぜひコメントなどで教えて下さい!

それでは始めていきます!

 

もくじ

今回は右からとか左からとかという順にはならなかったので、ご了承ください^^;;

コウケンテツが選ぶ 食のハングル 単語&フレーズ集」NHK出版

左下の黄色い本ですね。
2014年1月に第1刷発売と、奥付に書いてありました。

本の中には詳しい情報がなかったのですが、おそらくNHKの“テレビでハングル講座”で、コウケンテツさんが料理紹介コーナーなどを持っていたことがあったのではないかと思います。
私がNHKハングル講座を見ながら勉強を始めたのが2016年でしたので、このコーナーを見ることが出来なかったのが非常に悔やまれますㅠㅠ

「食べるハングル」「買うハングル」「使うハングル」と章立てがされていて、単語やフレーズ、料理に食材と色々紹介されています。

この本を購入した当初からそれなりに楽しく読んではいたのですが、韓国に移住してしまった今となっては、「知らない韓国料理の名前や概要、食材、調理の関連語彙」をまとめて知ることが出来る、大変ありがたい存在となっています。
この本を見て料理を作れるというタイプではあまりないのですが、料理名を知って、韓国の料理アプリで検索してみる…というような使い方も出来て便利です^^

NHK出版のサイトではすでに売り切れとなっており、Amazonマーケットプレイスに中古品及び新品の出品がされているようです。

 

「野菜いっぱい韓国ごはん」文化出版局/李映林

私の写真では右端になりますね。

李映林さんは韓国のチェジュ道出身の方で、先にご紹介したコウケンテツさんのお母様ということなんです。

なんだろう、韓国料理的なアプローチで、世界各地の食材や調理法を取り入れたお料理を紹介されているので、外国人である私が思う、いわゆる“韓国料理”ではないなというのが正直な感想です。

ただその分、韓国料理の哲学とかエッセンスのようなものは、のちのち分かりやすく汲み取れるようになるのではないかと期待しています。
日本にいながら、なんとなく韓国料理の風を取り入れてみたい、くらいの感じで見るにはちょうどいいかもしれません。

 

「いま・すぐ・食べたい!韓国ごはん」主婦の友社/重信初江

そんなふうに見たら、逆に、日本にいながら再現しやすい、“いわゆる韓国料理”が多く載っていると感じられるのがこちらの本です。日本人著者による韓国料理の本ですね。

日本にある食材で作れるように、日本人の口に合うように、アレンジされている感じはあるし、この本からすごく沢山作ってみたというわけではないんですが…
いくつかお気に入りになるレシピに出会えたし、中には今でもこの本から作って食卓に上げている料理もあります(タットリタン:닭토리탕,닭볶음탕など…)。

なかには“ゴマ油を使用”と書いておいて、写真には들기름(どぅlきるm:エゴマ油)が写っているみたいな、間違いなのかひっかけなのか(あるいはやむを得なかったのか…)みたいなこともありますが、それは韓国語学習者にとっては面白い間違い探しだし、そうでなければ、日本ではエゴマ油よりゴマ油の方がポピュラーで、味や風味は違うけど、どちらで作ってもまぁおいしく出来るくらいのことで、私も後から気付いてなんとなく楽しいような気分になりました(笑)

実際に作って食べるには使いやすい本だと思います^^
巻末に収録された韓国の伝統茶や食材の紹介も、カラーの写真と簡潔な説明がついていて大好きなページです。

 

「韓国かあさんの味とレシピ」誠文堂新光社/八田靖史

この本はシリーズ展開していて、実は先に「台湾かあさんの味とレシピ」を持っていたんですよね^^ そちらも、知らない・おいしそうな・興味深い料理が沢山載っていてとても気に入っています。

こちらの本では、6人の“韓国のおかあさん”のお家にお邪魔して、家庭料理を見せてもらう、教えてもらうという内容になっていて、レシピあり、ハングルあり、家庭や文化について読むところあり、写真も料理からおうちから家族集合から街並みまでいろいろなので、見て・読んで・作って・食べて楽しい。そういう本になっていると思います。

実際に韓国にある家庭料理の姿なので、日本で手に入りにくい食材や、量感が違うな…(たいてい、随分大量に作るんだな~!という印象がある)ということはあるのですが、私もこの本の中から時々、玉ねぎの醤油漬けなど作ってみたりしています。

それももともと、玉ねぎを5個分漬けるレシピで載っていましたが、そのまま作って食べるなり、知り合いにおすそ分けしてもいいし、私は玉ねぎ1個分に換算して作ったりしています^^

 

「飲食のくにではピビムパプが民主主義だ」CUON

この本は、表紙のタイトルの上下に「料理と詩のコラボレーション」「おいしい詩を添えて」と書かれていて、見開き左ページにまずお料理の写真、右ページにはカタカナの料理名と日本語訳とハングル表記、お料理の概要と材料・作り方が載っていて、次の見開きでは左に、先の料理に関する韓国語の詩、右に日本語訳詩が載っているという、この詩の存在が特徴的な本です。

この本で料理を知って実際に作ってみたり、アプリで検索してみたりしてもいいのですが、それより、普通の文章よりも訳すのが難しい詩というものを、韓国語ではどのように書き、どんな面白さがあり、またそれをどうやって日本語に写していったのかを見るのが楽しいなと感じています。

正直、そういう楽しみ方は、この本を買った頃にはまだすることが出来なくて、最近少しずつ面白くなってきた!という感じなのですが^^;;
韓国語を勉強されている方なら、そして私のように料理をしたり食べたりすることが好きな方なら、こんなふうに読むのも楽しいと思います^^

実際にこの本から料理を作ってみたことはまだあまりないのですが、詩と合わせて今後少しずつ作ってみれば、かえって物語のある食べ物として自分の中に定着するかもしれません。
例えば、チョンガッキムチという小さな大根で作られたキムチが紹介されていて、まだ作ったことはなく何度か食べてみただけですが、「あーあの」「独身男性キムチね!」ってことで、最初からなんとなく楽しく食べた記憶があります。

 

「ソウル 韓方 旅手帳」叢文社/新見寿美江

最後はちょっと番外編ですね。
日本に漢方というものがあり、これは中国から中医学が日本に伝わって来て日本で発展したものだそうですが、韓国に伝わって発展したものは韓方というそうです。

私は韓国に来る1~2年前くらいに薬膳の勉強をして、中医学食養生についての基礎を学びました。

それは日本で日本人が実践することですから、日本人の体質や日本の風土に合ったものであり、韓国では韓国の風土や韓国人の体質に合ったシステム?があるのだろうと思います。
実際、市場やマートを見ていても、これは知らないな、日本では食べないなというような食材は多いのです(逆に、日本で食べ慣れた食材が探しても見つからないということもままあります)。

本の中で紹介されているソウルの薬令市や伝統茶のお店を気軽に訪ねるわけにはいかないのですが(うちからは片道4時間とかかかるので)、様々な伝統茶の種類と概要・効能などについて読むことが出来るので面白いです。

そういえば、この本を見ていたおかげで、コロナ前にソウルヘ行ったときに、仁寺洞の伝統茶カフェでナツメ茶とメシル茶と薬菓を食べることになった気がしますね^^
一度に食べたのでお腹いっぱいになりました(笑)

また読み直して効能や素材を復習して、いつものスーパーでお茶などを買うときの参考にするのも楽しいかなと思いました。

 

おわり!

いかがでしたでしょうか。
本の数が多いので、各文章を短めにまとめようと思ったのですが、結局ちょっと長くなってしまいました^^;;

楽しく読んで頂けていましたら、またあるいは、他にもこんな面白い本あるよ!みたいなお話もお聞き出来ましたら、とてもうれしく思います。

今回も最後までご覧下さりありがとうございます!
그럼 이만,또 만나요~^^

【毎日の相棒】韓国料理本紹介(1)

こんにちは、玉子です^^
今回は、私の手持ちの韓国料理本と関連書籍をご紹介してみたいと思います!

料理をするのも食べるのも好きな私なので、韓国語を学びながら韓国の食べ物への興味も広がり、また同時に中国語も同様に勉強していたので、私が日本にいた時の食卓はしばしば和洋中韓折衷ごはんになっていました。

韓国語で書かれたもの、日本語で書かれたもの、取り混ぜてご紹介致しますので、お料理好きな方はぜひご覧になってみて下さい^^

まず写真上段の、韓国語で書かれた料理本3冊からご紹介していきます。

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上段左、オレンジの本

「4천만이 검색한 오늘의 요리」중앙북스/이혜영(요안나)
(「4千万が検索した“今日の料理”」ジュンアンブックス/イ・ヘヨン(ヨ・アンナ)著)

これが、私が初めて手にした韓国語の料理本…にとどまらず、韓国語で書かれた本で、まだ日本にいる時に、にゃんたろうずというネットショップで入手しました。

実は古本一冊無料プレゼント!という企画?キャンペーン?をされていて、購入したのではなく無料で頂いたのです。

まだ韓国語の勉強を始めて1~2年という頃だったかと思いますが、このサイトと企画の存在を知り、「韓国語を勉強していて、料理も好きだから、韓国の料理本を頂けたらありがたいです」のような感じでリクエストをお送りした記憶があります。

現在では当時と多少状況が変わり、SNSによる情報発信が増えたり、大手ネットショッピングサイトに出店したりもしているようですが、HPを見る限り、今でも古本プレゼントは行われているようです。
ほかにも色々と面白いコンテンツ(ブログなのかな?)があるサイトなので、ご興味のある方はリンク先を覗いてみて下さい。

niyantarose.com

本そのものはといえば、どうも、韓国の人気料理ブロガーであるヨ・アンナさん(この名前がおそらくブログネーム)のレシピが本になって出版されたということらしいんですね。

勉強を始めて早い時期に見たので、読むのがなかなか大変で、正直今までのところでは充分活用出来ているとはいえないのですが、全ページカラーで豊富な写真を見たり、基本調味料の紹介ページを見るだけでも、なんとなく韓国料理や食品の基礎イメージを培ってくれたような気がします^^

私もこの本を入手した頃に比べればいくらか、韓国語力がレベルアップしていると思うので、見直せば新たな発見が沢山ありそうです。

 

上段中央、グレーと緑色っぽい本

「오늘 요리」리스컴/김경미
(「今日の料理」リスコム/キム・ギョンミ)

こちらは、私が韓国に来て、家の近所の小さな書店で、初めて買った韓国語の料理本です。
5つの章立てになっていて、どんぶりのような一皿ごはん、さっと食べる朝ごはん、おかずと汁物の章、特別な日のごはん、一石三鳥・冷蔵庫整理ごはんという内容になっています。

小さな書店であまり選択肢がなく、また気持ち的に落ち着いて十分選び抜くことが出来なかったのですが、こんな本が、最近日本でも流行っているような“核家族の主婦のリアルな普段の料理の本”であるような気がします。

伝統的な韓国料理の枠にとらわれず、洋食、中華、日本食などの要素も取り入れた、かつ、おしゃれで少し軽い女性的な料理が多いように感じました。もしかしたら、男性は物足りないと感じるかもしれません。

料理に関わる基礎知識のページはやはり役に立ちます^^
日本とは計量の基準が違っていたり、使ったことのない食材の保存法なども載っているためです。

“韓国料理”にとらわれていない分、「韓国でもこんな食べ物はアリなんだな」というのを知ることが出来るという意味でも、価値のある本でした。

 

上段右、黄色い本

「백종원이 추천하는 집밥 메뉴 애장판」서울문화사/백종원
(「ペク・ジョンウォンがおすすめする おうちごはんメニュー 愛蔵版」ソウル文化社/ペク・ジョンウォン)

この本は先日のブログ記事ですでにご紹介しました^^

yuzi-tama.hatenablog.com

 

あれ、これ、探してみたら、Amazonにありますね!

あるけど…見た限り、日本語翻訳版というわけではないようですね。おそらく全く同じ、韓国語で書かれたものです。(ブログ中でのタイトル翻訳は私が便宜上勝手にしたものですのでご了承下さいm(__)m)

この合本愛蔵版は在庫一点で数日で配達。合本のもとになったシリーズの本も注文できますが、配達まで10日くらいかかるようなので、韓国から取り寄せるのかもしれません。いやぁ驚いた。


その後もひとつずつレシピを試してみています。すぐにわが家の定番メニューに入れたいようなものもあれば、多少好みに合わせてアレンジが必要かな、というものもあります。

私に一番必要なレシピは、“現在の私にリアルな韓国料理のレシピ”でしたので、純正韓国料理成分が8割以上という感じのこの本はまさに今の私にぴったりでした^^
(何より韓国料理を知らないのに、正解を求められる状況なので…)

読みやすいのもいいですね。ところどころに著者によるTipsなどがあり、文体が한다体で統一されているので、なんとなく、別途私が持っている笠原将弘さんの料理本のことを思い出します。

男性の料理人が「僕の好み」について語る独特の親近感、みたいな。

これなんですけどね(T▽T)

夫が、すっごく日本食が好きな人というわけではないので、しばらくは活躍の機会があまりなさそうですね…でも、これも美味しそうなお料理がいっぱいなんですよ。
リアルを極めた時短料理というよりは、少しこだわって手をかけている感じがありますね。

 

さて、日本語で書かれた本まで一気にご紹介しようかと考えていたのですが、思いのほか長くなってきましたので、ここで一旦一区切りとして、写真下段に写っている本たちはまた別の回で取り上げたいと思います。

最近は日本で買える韓国料理の本もますます増えていますし、「自分はこの本持ってるよ!良かったよ!」みたいなお話もお聞き出来たら嬉しいなと思います。

それでは、今回もお読み下さりありがとうございました♪

韓国滞在一年、記念日記

こんにちは、玉子です。
昨年夏に韓国に来てから、今日でちょうど一年となりました。

もうしばらくは最長記録を更新していく予定ですが、コロナ騒動が本格的に治まれば、こんなふうに継続して韓国に居続けるということは意外とないかもしれません。そうでなければ、一年に二度や三度は帰国していたのではないかと思うからです。

今回は「韓国滞在一年」を記念して、思いつくことを日記として書いてみようと思います。

 

今日の話題

 

結婚への流れ込み

ちょっとよく分からない見出しをつけてしまいましたが、これが正直な感覚でもありました。

ひとり上手で、大学で学んだことを生かした仕事をしながら、会社の隣駅の町の小さな部屋で暮らしていた私が。
恋人がほしいとか結婚したいという欲もどうも薄かった私が。

いつからか、いつの間にか、なにかの流れに乗って運ばれ、最後は怒涛の急流のように収束して、韓国人男性と結婚して仕事をやめて韓国に移住しちゃうという『どうにもそこまでは想像できなかった』という行動を起こした、あるいはそのような展開が起きた。

それは自分の意思で頑張ってした!ということではなく、なにか、イマココというところで流れに身をまかせたらこうなった、という感じがしています。
コロナさえも、ある意味、この結婚を実現へと導くひとつの置き石だったような。

意に反して流されてしまったのではなく、自分の意思一つで数々の困難を無理やり乗り越えたのでもなく…

あの時、流れに身をまかせたのが正解だったのか、不正解だったのか。
正解にするべく、今は日々自分に出来ることだけやってみようと思っています。


ひとに日韓国際結婚を勧めるか

自分が当事者になったせいか、日韓夫婦やカップルの方々の存在が、以前よりもSNS等で多く感じられるようになりました。実際、“感じられる”というだけでなく、実数もある程度増えているのかもしれませんが…

そして、韓国で暮らしていると、時々“独身の日本人女性でいい人がいたら紹介して”みたいなことを言われることがあります(逆は不思議と聞かれませんが)。
私は思っていないことは口に出して言えないタチなので、せめてそれが本気と分かるまではとなんとなく笑って過ごしていますが、心のうちで思っていることがあります。

しんどいぞと。だからおすすめはしないぞと。
やりたい人達だけが、自分達の判断でやってみるのが良いだろうと。

しんどいかどうか、その内容はどうなっているのか、それは本当に人それぞれだと思います。けど…

私も、始める前はこんな風に思っていました。
当然、しんどいだろう。それに、夫婦などというものは、国際結婚でなくても、しんどいことが沢山あるものだろう。

けれどその内容が、「どんなことがあって、どんなふうにしんどいのか」ということまでは、やってみるまで分からなかったのです。
今後のことも同様に分かりません。ある程度、想像はしてみるとしても…

その内容については、後のブログにも少しずつ書くかもしれません。良いことも、悪いことも、どちらでもないちょっとした出来事も。

それらがお互いの共有情報として役立てば良いとは思いますが、ひと様におすすめは致しません。
やりたい方が、ご自身の判断と責任でされるのがいいと思います。

 

生きてりゃOK!と思っていたけれど

結婚して自分が海外移住する、となったとき、私はまず自分に「最初の一年間は、生きてればOK!ということにしよう」と目標?を定めました。

というのは、まず、何か仕事をしようとか、社会活動をしようとかいうことは考えず、自分が環境に慣れて、潰れたり折れたりせずに生き抜き、夫婦関係を出来るだけ良好に維持するという目標です。

私の渡韓理由は、勉強のための留学とか、それまでの自分の強みを生かして韓国で働くとかではなく、伴侶と共に暮らして生きていくということでしたので、なにかの活動を頑張った結果、家庭が維持できなくなるようなことは避けたい。それで、このように初めの一年の目標を定めたわけです。

しかし実際にやってみると、「(ただ)生きてればOK!」というのは、思いがけず楽ではありませんでした。なんというのか…楽しさや、充実感が乏しい。
とはいっても、むりやり楽しさをひねりだしたところで、なけなしのエネルギーを消耗してどこかにしわ寄せがくることは明らかだと思えましたので、結局私には「一年は、ただ生きて耐え抜く」というアイディアしか思いつきませんでした^^;;

ときどき思うのが、「渡韓前にせめてTOPIK 4級合格しておきたかったなぁ」ということですが…分かりません。4級合格していたら、楽に暮らせていたのかどうか。
ただ、日常的に会話の練習をせずに、TOPIK 3級合格(ハン検は準2級合格)程度で韓国に住んだら私はきつかったよ!ということは、事実としてとりあえず書いておきますね^^;;

あときっと、個人的な性格の影響とかもあるんでしょうね。

 

迷わずおすすめ出来ること

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三年連用の日記を書いています^^

厳密に毎日書いている訳ではありませんが、書き忘れなかった日は、出来るだけ書くようにしています。

年齢のせいか、だんだんと、「今日はなにがあったっけ?」とその日の夜には忘れそうになっていたりしますし(これが何日、何週間、何か月、何年となれば、記憶がない分空虚な時間を過ごしたように感じられるかもしれない…怖すぎます(T▽T))

韓国語で書けば韓国語の練習になりますし、逆に「日本語を書く貴重な機会」にもなり得ます。母語も、当たり前に使いこなせるわけではなく、母語に囲まれた環境下で、ものすごい量のインプットとアウトプットがあったからこそ維持されていたのだということが、離れてみると分かります。また、手書きというのは、スマホやPCで文字入力するのとはまた違っていて、知っているはずの漢字を思い出せなかったり、思いもよらない書き間違いをしてびっくりするということも最近よくあります。

また別の要素として、人生は3年くらい経つとステージが変わっていくということを個人的に感じているので、三年連用日記は、人生の中期的な流れを感じるには良いものです^^
二年目からは、前年の同じ日あるいは同じ頃に何を考え、どんなふうに過ごしていたのかを見るのも面白いですし、五年用日記などでは一日分のスペースが小さくなりがちなので、三年くらいがちょうどいいなと私は思っています。

 

おわりに

長くなってきたので、今回はそろそろ終わりにしようと思います。
まとまりのない文章をここまで読んで下さり、ありがとうございますm(__)m

4月~6月は韓国で2度経験し、6月~8月はまた初めての季節だったので、「初めてと二度目は、気持ちの余裕などがこれほど違う」ということも感じられて、おもしろい経験だったのかもしれません。

これからは、「生きてりゃOK!(しんどい)」よりも多少レベルを上げて、もう少し楽しく、もう少し活動的に生きていけるのではないかと思っています。
そんな日々をまた、ここに書いて残していければと思っておりますので、今後もお付き合い頂けましたら幸いです^^

ではまた!안녕!